推奨モデル
各ハードディスクメーカー提供の以下のモデルをおすすめしております。
デスクトップモデルを使われる場合のデメリット
デスクトップ用のHDDとRAID対応のモデルでは、ファームウェア等の仕様が異なります。
例えば、デスクトップ用のHDDには、一般的にエラーリカバリー機能が搭載されています。
この機能が動作した場合、まずディスクドライブに対してデータ復旧を試みます。
この復旧の間、RAIDコントローラーからはHDDが認識できない状態となり、タイムアウトが発生します。
この事象によりRAIDがFailと判定され、予期せぬトラブルに巻き込まれる場合がございます。
デスクトップモデルでも、タイムアウトよりも前にHDDからのレスポンスがあり、RAIDがFailと判定しないモデルもありますので、使用できる可能性もありますが、運用が長引くと修復が度々発生し、また修復に時間がかかるようになります。
この事象を防ぐには、HDDをRAID対応のモデルに交換する必要があります。
一般的に、デスクトップモデルをお使いの場合、障害発生時に解析などのサービスを受けることができません。そのため、障害発生時にHDD側に原因があるか、RAID側に問題があるかなどの切り分けが進まず、障害の解決ができない場合があります。
デスクトップ用途の物をRAIDで使った場合、オーバースペックでの使用とされ、製品の保証を受けられない場合があります。
SMR(いわゆる瓦書き式記録)のディスクについては、以下の不具合が生じる可能性がございます。
SMR技術の詳細については、以下のHDDメーカーのWebサイトをご参照ください。
◎Western Digital - https://www.westerndigital.com/company/innovation/zoned-storage/smr
SSDをご利用の場合の注意点
SSDをご使用の場合、SSDへのWritingのパフォーマンスはドライブの使用期間が長くなるほど低下します。
このため、RAID環境では、ARAIDディスクアレイでエンタープライズレベルまたはNASレベルのSSDを使用することをお勧めします。
さらに、予備として1〜2個の余分なSSDを用意することをお勧めします。
SSHDは、ARAIDでは使用できません。
SeagateのSSHDは、RAID環境には適していません。
ARAIDメーカーが問い合わせした際のSeagateの公式回答は次のとおりです。
『残念ながら、FireCudaSSHDはRAID環境向けに設計されていないため、ドライブのSSD部分はRAIDでは正しく動作しません。RAIDにはIronWolfドライブを使用することをお勧めします。』